調理研究会

昨日、和泉市の給食調理員さんの研修会「調理研究会」がありました。
栄養士も参加することになっていますので、私も参加しました。

内容は、
1.「学校給食とはなにか」についてのお話 教育委員会 中井教育次長より
2.ブロック研修会の報告 各ブロック担当者より
3.「調理場における衛生管理・調理技術マニュアル」についてのお話
     教育委員会 総務課 保健給食係 小山先生より
でした。

その中で、2のブロック研修会というのは、和泉市内の小中学校31校を4つのブロックに分けて、各ブロックの調理員さんたちがテーマを決めて、自主的に研修会を行う、というものです。
北松尾小学校を含む第3ブロックの研修テーマは、
「ホワイトルーの作り方について」でした。
その結果についてお知らせします。

【目的】各校によってホワイトルーの作り方が違うため、作り方によってどのように味・舌触りなど、出来上がりに差があるのか検討する。

【作り方】
釜でバターを溶かし、ふるった小麦粉を加え、弱火でゆっくり炒める。
バターと小麦粉の水分が蒸発して、団子の状態からサラサラしたペーストの状態に変わったら、次の3パターンに進む。

《パターン1》牛乳をあたためて少しずつ入れて仕上げる→ぼってりしたルー
《パターン2》冷たい牛乳を少しずつ入れて仕上げる  →ぼってりしたルー
《パターン3》冷たい牛乳を一度に全部加えてさらさらの状態で仕上げる →後で煮込む

【結果】
《パターン1》
・こってりコクがある
・少しかたい。
・舌触りが悪い。

《パターン2》
・口当たりが一番良い。
・固さはちょうどよい。
・シチューにつやがあった。
・一番コクがあっておいしかった。

《パターン3》
・牛乳の味を強く感じた。
・味はあっさりしていた。
・ルーの固さもよく、色もきれいに仕上がっていた。

【考察】
・今回は少量だったので(100人分)短時間でできた。
・学校の設備などにより作り方は異なるが、パターン1の方法は、衛生管理上難しいと感じた。
(大量の牛乳を適温に温めるという作業が難しい。)
 できれば2、3の方法が望ましい。
・これからも安全で、おいしい給食を作る努力をしていきたいと思う。

興味深い研修報告でした。
大量ならではの、調理の難しさやコツがあります。
このように違いを比べてみるとよく分かります。
もうすぐ2学期。おいしい給食づくりに活かしていきたいと思いました。